これまでレッドリボン、イエローリボン、ホワイトリボン運動について取り上げてきましたが、今回はブルーリボンについてご紹介します。
ブルーリボンは、
・大腸がんについての啓発活動
・北朝鮮拉致問題解決への願い
のシンボルとして用いられています。
大腸がんについての啓発活動のシンボル
がんによる死亡者数のなかでも、男女とも上位を占める大腸がんですが、以前よりずっと長生きできるよう日々医療は進歩しています。
しかし、インターネット上には誤った情報や古い情報が流れ続けているのが現実です。
そこで、大腸がんに関する正しい知識を広め、選択肢を広げる手助けをすると同時に、がん検診を促すのがブルーリボン運動です。
認定NPO法人キャンサーネットジャパンは、がん患者が本人の意思に基づき、治療に臨むことができるよう、科学的根拠に基づくあらゆる情報発信を行っています。
現在のコロナ禍でも、オンラインセミナーの開催や動画での情報提供、冊子の発行などさまざまな方法で啓発活動を行っています。
2022年3月6日には、「女性にもっと知ってほしい大腸がんのこと、ストーマのこと」をテーマに、参加費無料・予約不要のオンラインセミナーが開催されます。
当日はこちらのリンクから参加可能です。
3月は大腸がん啓発月間ということもあり、全国で青色が目立つ時期になります。
医療が発達し、さまざまながんとの付き合い方があるにしても、早期発見に越したことはありません。
自覚症状がない、億劫でなかなか健診にいけないという方も、この機会にぜひ健診に足を運んでみてほしいと思います。
※本記事作成にあたり、認定NPO法人キャンサーネットジャパン様から掲載許可をいただきました。
北朝鮮拉致問題解決を願うシンボル
北朝鮮拉致問題とは、1970年代から1980年代にかけて北朝鮮工作員などにより日本人が北朝鮮に拉致された問題のことを言います。
日本に無事帰国できた方もいらっしゃいますが、現在も帰国がかなわず、家族や友人に会えないまま生涯を終えようとしている方もいるというのが現実です。
北朝鮮は長い間、拉致問題について関与を否定していましたが、2002年の日朝首脳会談で拉致問題の事実を認め再発防止を約束しています。
拉致被害者と家族をつなぐ青い空、日本と北朝鮮を隔てる青い海から、青色のリボンをシンボルとして使用するに至っています。
今なお解決しない拉致問題ですが、日本ブルーリボンの会は解決の後押しとなるよう、講演会や街頭活動を行っています。
日本政府は12/10~12/16までの北朝鮮人権侵害問題啓発週間に合わせて、昨年2021年12月、「国民が拉致被害者を取り戻す強い意思を北朝鮮に示す機会にしたい」と全閣僚に向けブルーリボンの着用を呼びかけました。
12月11日には東京都で政府主催のシンポジウムも開かれています。
全国から寄せられた拉致問題に関する作文の優秀賞の発表や、拉致被害者家族の演説、ビデオメッセージの放映などが行われ、松野内閣官房長官兼拉致問題担当大臣は改めて拉致問題解決への強い決意を述べました。
ある日突然家族や大切な人がいなくなったら…そう考えると人ごとではありませんよね。
この問題を風化させないためにも、たくさんの方に知ってほしいと思います。
★あわせてこちらもお読みください★
<アウェアネス・リボンを学ぼう>レッドリボンに込められた思い
<アウェアネス・リボンを学ぼう>イエローリボンに込められた思い
<アウェアネス・リボンを学ぼう>ピンクリボンに込められた思い
<アウェアネス・リボンを学ぼう>ホワイトリボンに込められた思い
<アウェアネス・リボンを学ぼう>オレンジリボンに込められた思い
<アウェアネス・リボンを学ぼう>ブルーリボンに込められた思い
<アウェアネス・リボンを学ぼう>パープルリボンに込められた思い
<アウェアネス・リボンを学ぼう>グリーンリボンに込められた思い
<アウェアネス・リボンを学ぼう>ゴールドリボンに込められた思い
<アウェアネス・リボンを学ぼう>シルバーリボンに込められた思い
1996年、新潟県生まれ。
趣味は献血、フォロワー1人のインスタアカウント有。
日本一の抹茶アイスを作るため研究中。