世界各国で行われている社会運動の象徴となる『アウェアネス・リボン』ですが、今回は『ホワイトリボン』をシンボルとしている運動のご紹介です。
ホワイトリボンは、
・母子の健康・保護
・性的マイノリティ者の自殺予防
・ブラック企業の撲滅
のシンボルとなっています。
母子の健康・保護のシンボル
ホワイトリボンは、妊産婦と赤ちゃんを救うことを目的とした国際運動の象徴です。
世界における医療体制が不十分な地域だと、避妊が十分に行われなかったり、半ば強引な性行為によって望まない妊娠をした場合でも、安全な中絶・出産が行えず、命の危機に脅かされてしまう女性がたくさんいます。
その背景には、売春や児童婚なども含まれています。
教育の機会を奪われることで女性の未来が閉ざされないよう、また、生まれてきた子どもたちの命を1つでも多くつなげるよう、さまざまな途上国への支援活動が行われています。
性的マイノリティ者の自殺予防のシンボル
性的マイノリティとは、LGBTL・LGBTQ・LGBTQ+・LGBTQIAなどで表現される、性的指向や性自認が社会的に見て少数派の人たちのことを言います。
L(レズビアン):体と心の性別は女性で、性的指向も女性である人。 G(ゲイ):体と心の性別は男性で、性的指向も男性である人。 B(バイ):心の性別を問わず、性的指向が両性である人。 T(トランスジェンダー):体の性別と心の性別が一致しない人。 Q(クエスチョニングorクィア):自分の性別や性的指向を決められない、迷っている状態の人。 I(インターセックス):正式名称はDSD(Disorders of DevelopmentまたはDifference of Developmentの略)。体の性に関する機能や発達が、一般的に「男」「女」とされる典型的な状態と一致しない部分がある人。 A(アセクシュアル):無性愛者。同性だけでなく異性に対して恋愛感情を抱かない、性的指向が誰にも向いていない人。 |
上記以外にも性的マイノリティの人を指す言葉はまだまだあります。
『NPO法人ストップいじめ!ナビ』が多様な性についての実態を伝えるため活動しており、ホワイトリボンはそのシンボルになっています。
・地方自治体や大学でのパネル展示
・性の多様性についてのセミナー(小学生から大学生・保護者向け)
といった取り組みを通して、性的マイノリティ(=セクシュアルマイノリティ)に対する知識を共有したり、理解を求めています。
ブラック企業撲滅のシンボル
厚生労働省による雇用対策は進んできていますが、現在もなんらかの労働基準法違反がある会社は少なくないと思われます。
過労による死亡事件、自殺行為、精神疾患などの問題もなくなってはいません。
そこで全労連が主体となり、“ブラック企業をなくす=ホワイト企業を増やす”という思いから、ホワイトリボンをシンボルとして使用しています。
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世界的な運動のシンボルから、日本国内における運動のシンボルまでさまざまですね。
アウェアネス・リボンは、身に着ける人に基準を設けていません。
気になる運動があれば、賛同の意を込めて身に着けてみるのはいかがでしょうか?
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1996年、新潟県生まれ。
趣味は献血、フォロワー1人のインスタアカウント有。
日本一の抹茶アイスを作るため研究中。