・けがをしたため輸血をする必要がある
・病気の治療のために血液が必要
このような時、ほとんどは献血で無償提供してくださった方々の血液が使用されます。
献血ルームは全国に設置されていますし、学校や市役所に献血バスがくることもあるので、献血をしたことがある人も少なくないと思います。
しかし、これだけ熱心に活動をしているのにも関わらず、血液は不足しているのです。
それはなぜなのでしょうか。
■長期保存ができない
血液には生きた細胞が入っており、細胞の保存期間は赤血球が採血後21日間、血小板は採決後4日間、血漿は凍らせて採決後1年間となっています。
■人口の血液を作り出すことができない
白血球を代用する薬はありますが、現代の技術では赤血球・血小板を作ることはできないのです。
研究は進められていますが、臨床試験やその他必要なことがまだまだたくさんあります。
厚生労働省が発表した、令和元年の献血者数を見てみると、筆者の年代である20~29歳は74万人しか献血へ行っていません。
友人数名に献血へ行ったことがあるかというアンケートを取ったところ、ほとんどの人が「献血へ行ったことがない」と回答しました。
身近になかったものを大人になって体験するのは勇気がいることなので納得してしまいましたが、皆さんのなかにも行ったことのない人がいたら、1度くらいは経験してほしいと思います。
ここまでつづっていますが、献血の条件や血の出方によっては献血をお断りされてしまう方がいるのも事実。
行くと決めたら条件を確認し、体調を整えてから行くようにしましょう。
また貧血の方は自分のために血を使ってくださいね。
公式ホームページには現在の献血状況や献血当日の流れ、その他詳しい情報があるので、1度チェックしてみることをおすすめします。
病気やけがなどで輸血を必要としている患者さんの尊い生命を救うため、日本赤十字社では、16~69歳までの健康な方に献血のご協力をお願いしています。
子どもたちへの学習支援のように、直接誰かから感謝されるものでもなく、ゴミ拾いのように目に見える成果があるわけでもありません。
ですがその血液で助かる命があります。
ウイルスの流行で献血協力者が少なくなっている今、皆さんも1度足を運んでみてはいかがでしょうか。