静岡県にある私立の認可保育園「さくら保育園」で起きた園児虐待。
この園で働いていた保育士、三浦沙知(30)、小松香織(38)、服部理江(39)、3名の容疑者が逮捕されました。
報道によれば、園児の頭をたたく、ほおをつねる、宙づりにするといった暴力、カッターナイフを見せるといった脅迫、「ブス」「デブ」といった容姿に対する暴言、ズボンを無理やり下ろすといった性的なものまで、とても信じられない行動の数々が明らかになっています。
市に通報が寄せられたのは今年の8月。
その後の調査で3人の保育士は虐待を認めたものの、市が本件を公表したのは11月30日。
記者会見を開くまでに3カ月以上が経過しており、市長はその初動の遅さなどについて謝罪するに至っています。
また同保育園では、勤務する職員に対し、業務中に知り得た情報などを漏えいしないよう求める誓約書を提出させていたことも分かっており、犯人隠ぺいの疑いがあるとして園長も刑事告発される予定です。
“保育の資格をもつプロに任せる安心感”を大きく裏切るこの事件。
真摯に子どもと向き合い、プロとしての仕事を全うしている全国の保育士の方々に対する侮辱行為とも言えるでしょう。
昨今のニュースでは、通園バスの置き去り事件なども後を絶たず、保育園=安心して子どもを預けられる場所ではなくなっているように思えてしまいます。
保育士だけでなく、教育に携わる人がその職において道を外れた場合、免許ははく奪されて当然だと思うのですが、そうでない現状に疑問を感じます。
平然とその道の仕事を続けられては、新たな被害者を生みかねません。
保育士資格を取るまでの過程の見直しや、待遇の見直しも含め、課題は山積みです。
国は今後どのような動きを見せるのでしょうか。
今の日本、皆さんは安心して子育てができますか?
岡山県生まれ。大学で英米語を専攻するも、韓国語のほうが得意。
興味・関心をもったトピックスについてジャンルを問わず執筆。
平和主義者。好きな言葉は「好きこそ物の上手なれ」