皆さんは、
かかとをつけたまましゃがめますか?
真上にまっすぐ万歳はできますか?
片足立ちはできますか?
今、これらができない子どもロコモが増えているんです。
子どもロコモとは
ロコモとは「ロコモティブシンドローム」の略で、加齢とともに骨や関節などの運動器の働きがおとろえて日常的な動きがしにくくなった状態を指します。
そして、子どもの運動器の働きが低下している状態を「子どもロコモ」と言います。
原因
主な原因として、運動不足・生活習慣の乱れ・過度なスポーツが関係していると考えられています。
ここでいう過度なスポーツとは、同じ筋肉ばかりを使うことで部分的に負荷がかかってしまうことを指します。
適度な運動は問題ないですが、トレーニングのしすぎは骨の成長を妨げる可能性があるので注意しましょう。
チェック項目
①バランス
両手を広げ、片足立ちで5秒間キープ。
5秒以上できなかったりふらふらするのは、体のバランスが崩れている証拠です。
②下半身の柔軟性
両手を前にした状態でしゃがむ。
かかとが上がったり後ろに転ぶのは、下半身の柔軟性が低いということです。
③上半身の柔軟性
両手をまっすぐ垂直に上へあげる。
④肩甲骨と股間節の柔軟性
立った状態で体を前へ倒し指を床につける。
⑤上半身の動き
手をグーのままひじを引き、パーにしながら腕を前に出す。
手首と指の反り具合に注意し、途中で止まることなくスムーズに行いましょう。
子どもの健康の保持増進を図るために行われている学校の健康診断では、
・しゃがみ込むことができない
・両腕とも痛みなく、完全に上まで上げられない
・身体を前屈、後屈できない
などのチェック項目が追加されるほど、子どもロコモは深刻化しています。
埼玉県の調査によれば、県内の幼稚園生~中学生のうち40%が上記チェック項目のいずれか1つ以上ができないという結果も出ています。
今回は子どもロコモのお話しでしたが、元は加齢とともに発症率が高くなる症状です。
自分には関係ないと思わず、皆さんも気をつけてくださいね。