皆さんは「共同親権」という言葉を知っていますか?
共同親権とは、子どもの親権を母親も父親も持っていることを指します。
共同親権を導入している国によってもルールは異なり、例えば一定期間ごとに子どもが両親の家を行き来するなどのルールがある国もあります。
要は、離婚しても両親が協力して子どもを育てていくという制度です。
一方日本は、片方が親権を持つ「単独親権」という制度をとっています。
共同親権とは逆に、片方の親のみが親権を持つという制度です。
ちなみに日本での離婚後の親権の割合は、母親:90.4%、父親:9.6%です。
共同親権と単独親権、皆さんだったらどちらがいいと思うでしょうか?
両親そろって子どもの成長を見守ることができる共同親権のほうが良さそうにも聞こえますね。
しかし、共同親権の制度をとっている海外でさまざまな事件が起こっているのも事実です。
面会交流中に父親が妻や子どもを殺害した事件は、毎年少なくない数発生しています。
あるサイトによると、年間平均68件起こっているというデータも。
上記はあくまで殺人事件。
虐待事件となるとその数は飛躍的に上がります。
では、単独親権の日本だとそのような事件は起こっていないのでしょうか?
答えは残念ながらNOです。
2017年、長崎で面会交流の引き渡しの際に父親が母親を殺害。
同年兵庫県でも面会中の娘が父親によって殺害されています。
なお、父親はどちらも殺害後に自殺。
日本で共同親権を導入した場合、このような悲惨な事件が増えることは想像に難くないですよね。
そもそも女性ひとりで生きていくのが困難な今の日本。
離婚してでもひとりで育てていくと決意した時点で、おそらく父親は子どもを育てていく上でよっぽど必要なかったのでしょう。
なぜ日本で親権の9割が母親なのか。
裁判での争点は「子どもの幸せ」だそうです。
世界一家事や育児をしないと言われる日本人男性。
離婚した途端にすべてのことができるとは誰も思いませんよね。
いまなにが好き?毎日何時に寝て、何時に起きるの?アレルギーは?常備薬は?
答えられる父親が日本にはどのくらいいるのでしょうか。
「手伝う」ではなく、自分事として育児に取り組む父親はどのくらいいるのでしょうか。
離婚後の養育費ですら8割が未払いの日本。
子どもは好きなときに遊ぶおもちゃではありません。
この先どんなことがあろうと、「子どもの幸せ」のために生きていけると言える人だけが子どもを持ってほしいとも思います。
1994年、新潟県生まれ。フェミニスト。働く女性の力になりたい。
大学では韓国語を専攻していました。IT営業、コンサルの経験有り。
趣味はツイッター、好きな食べ物はおにぎりです。猫好き。
気になった出来事を自分の考えとあわせて発信します。(女性差別に関する記事多め)