防衛機制という言葉を知っていますか?
防衛機制とは普段の生活の中で自分自身の心を保つ、または守るためのこころのメカニズムです。
防衛機制はもともと精神分析学の父であるジークムント・フロイトが生み出した言葉であり、娘のアンナ・フロイトが細分化しました。
その後、さまざまな人物によって種類が追加されていったのです。
防衛機制は知らず知らずのうちに構築されているもので、それが原因で苦しむことが多くあります。
防衛機制を理解することで苦しい、切ない、悲しいといったような気持ちから少しでも解放される人が増えたらいいなという思いで記事にしました。
今回は、代表的なものでも10以上ある防衛機制の中から【抑圧】をご紹介します。
防衛機制の抑圧とは
自分が到底受け入れられないような考え方や感情だったり、思い出や記憶を否定してなかったこととしたり、忘れようとしたりすることを指します。
つまり、“嫌なことを我慢する”というイメージです。
具体例を2つご紹介します。
①自分が好きなYouTuberについて友達と話しているときに、「気持ち悪い」「面白くない」などと否定された。
その瞬間、うっと感じはしたが、特に意識することなく「そんなはずはない、聞かなかったことにしよう」と考えた。
②仕事の指示で自分の考えが違っても従わなければならないとき、自分の意見は必要ないからとりあえず従って自分の考えは忘れようとした。
上記が具体的な例です。
よく抑圧のように考えてしまう方へ
自分の考えや意見を伝えて、ある程度理解してもらうように努めることが望ましい形の1つです。
同意を得るためではなく、自分が好きな理由を理解してもらえるようにすることで、その後のもやもや感は緩和されたり、なくなったりすることがほとんどです。
防衛機制ではよくやってしまう癖があります。
抑圧が癖になっている方はできるだけ自分の気持ちを話すことで緩和が見込めると思います。
何回かに1回は…と思ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
神奈川県生まれ。心理カウンセラー・キャリアコンサルトの有資格者。うつ病 / パニック障害 / 適応障害 / 依存症 / などの精神疾患から仕事や日常的な悩みなどを幅広くカウンセリング活動を行う。社会問題から心理学関連、カウンセラー活動記録、研修・教育、など人や仕事に関わるジャンルでライティングを行う。趣味は、アニメ鑑賞、競馬、散歩。採用コンサルタント、就業ケアマネージャーとしても活動。