もやもやした気分が続いている、何をしても楽しくない、ふと疲れたなぁとぼーっとしてしまっている。
そんなことありませんか?
あると答えた方は、もしかしたらうつ傾向があったり、うつ病になっているかもしれません。
うつ病という言葉は、日常生活や社会生活においても浸透してきています。
うつ病についてしっかりと理解することで、ご自身のうつ病の予防やうつ状態の改善に少しでも役立つ情報を本記事では発信できればと思います。
まず気分障害という言葉はご存知ですか?うつ病は気分障害の1種です。
(気分障害についてはこちらでご紹介しています。)
うつ病とはうつ状態が長く継続してしまうことです。
うつ状態の時、どんな気分・気持ちになるかというと
・気分が落ち込んでいる
・何をしても楽しくない
・やる気が起きない
などが代表的な気分の変調です。
これだけだと、「誰でもあること」「みんな同じ」などと思いませんか?
そうなんです、多くの方が感じたことがあるはずです。
最初は、「気分が晴れないなぁ…」「最近何をしててもつまらないなぁ」と思い始めて、
知らないうちにそれが当たり前になっていきます。その状態が続くとうつ病になります。
なので、ほぼすべての方がうつ病になる可能性を秘めていることになります。
では次に、自分でうつ病かもしれないと気づけるサインについてご紹介します。
身体的にでるサインの一例は以下の通りです。
・食欲がない
・性欲がない
・眠れない、過度に寝てしまう
・体がだるい、疲れやすい
・めまい、頭痛や肩こり
・息がしづらいと感じる
・胃の不快感、便秘や下痢
・身に覚えのない体の一部の張りや腰痛
・口が渇く
(※普段から上記の傾向がある人は除きます。)
これらのことが頻繁に続くようであれば、うつ病のサインかもしれません。
また、日常生活の変化についても次のようなサインがあります。
・ミスや物忘れが増える
・他の人の話が頭に入ってこない
・涙もろくなった
・反応が遅い
・落ち着かない
・暴飲暴食、飲酒量が増える
・身だしなみに気を遣えなくなる
こちらも気分の変化とともに現れる特徴ですので、普段からその傾向があったり単独で出たりする場合、うつ病の特徴とは異なるので注意です。
うつ病は、何か特別な条件がそろった時だけに訪れるものではなく、普段生活をしている中で当たり前のようになる可能性があります。うつ病などの気分障害は、なりやすく治りにくいのが特徴でもあります。軽い症状であれば、その人なりの気分転換や休息、睡眠をたっぷりとることで改善されるケースも少なくありません。
うつ症状が出てくると、多くの人は判断能力が著しく低下し、同時に悪い結果になってしまう想像ばかりが膨らんでしまいます。
そんな時は自分の気持ちの変化や行動の変化を思い返して、自分に何が起こっているのかを理解しましょう。
十分に休んだり眠ったりしても自分ではどうしても改善できないということがあれば、
精神科やメンタルクリニックに相談することをおすすめします。
(おすすめ関連記事:自分でやってみよう!うつ病からの解放)
いまだに、うつ病になる人はメンタルが弱いんだと言う方が一定数いらっしゃいますが、
うつ病はメンタルの強い弱いではありません。
うつ病は特別なものではなく、誰にでもなる可能性があり、簡単になりやすい側面もあり、
知らないうちに解消されていることもあります。
特定の人だけがかかるものではないですし、みんながみんな同じ症状が出るわけではないので判断が難しいのも特徴的です。
この記事を読んで、「うつ病かも、どうしよう…」と悩む方が少しでも減ることを願っています。
さいごに、
厚生労働省は100人に約6人がうつ病を経験していると発表していますが、
カウンセラーとして相談を受けたり面談をしていると、それ以上に多いと感じます。
ほとんどの方が自分がうつ病であることを認識していないだけ、というのが個人的な見解です。
神奈川県生まれ。心理カウンセラー・キャリアコンサルトの有資格者。うつ病 / パニック障害 / 適応障害 / 依存症 / などの精神疾患から仕事や日常的な悩みなどを幅広くカウンセリング活動を行う。社会問題から心理学関連、カウンセラー活動記録、研修・教育、など人や仕事に関わるジャンルでライティングを行う。趣味は、アニメ鑑賞、競馬、散歩。採用コンサルタント、就業ケアマネージャーとしても活動。