子どもに悪影響を及ぼす「毒親」。
暴力などで子どもを思い通りに支配したり、自分を優先し子どもの面倒をみないといった「毒になる親」のことを指します。
アメリカの精神医学者 スーザン・フォワードが作ったネットスラングで、最近よく聞かれる単語ですが、具体的にどんな特徴があるかご存じでしょうか。
以下にその特徴をまとめました。
1. 働いてお金を稼いでいることを盾にする
経済的DVとも言われ、収入がない子どもや家族を従わせようとします。
お金を稼いでいることは事実ですが、働けない年齢の子どもはそんなことを言われてもどうすることもできません。
逆に「今まで育ててあげたんだから」と言って、生活費を請求してくるパターンもあります。
2. 家族の悪口を子どもに話す
「ママって気が利かないし、自分のことしか考えていない。」
「パパは頭が悪いから私たちが言っていることを理解できないんだね。」
会社の人や友人の悪口だけでなく、家族の悪口を子どもに話すことは精神的DVの1つです。
直接話していなかったとしても、大声で両親がけんかをしていたら嫌でも耳に入ってしまうもの。
トラウマを抱えてしまう子どもは少なくありません。
3. 自尊心が高く子どもを見下す
異常なまでにプライドが高く、自分より下だと思っている人を見下します。
自分が上の立場にいないとイライラし始め、「世の中のことを何も分かってない」といった脈略のない話を出しては子ども責めたりします。
また、否定的な言葉から話し始めるといった特徴もあります。
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皆さんのご家庭はいかがでしょうか。
筆者の父親は全ての特徴が当てはまり、機能不全家族でした。
カッとなると暴力を振るい、モラハラも日常的な父親に対してコンプレックスと哀憐を感じていますが、今は離れて暮らしているので幸せです。
最近だと、安倍元首相を銃撃した山上容疑者の家庭事情にゾッとした方も多いのではないでしょうか。
彼の母親についてはネグレストだと言えると思いますが、子どもにとって「毒になる親」であったことは否定できないでしょう。
▶ネグレストとは 心理カウンセラーが伝えるその意味◀
毒親は、自分が毒親だと認めることはまずあり得ません。
したがって、物理的に離れることでしか身を守る術がないのです。
言っても親子。情もあるとは思いますが、人生の決定権を持っているのは自分だけです。
苦しんでいる人たちがしがらみから解放され、少しでも幸せになれるよう願っています。