皆さんは「産後ケア施設」という言葉を聞いたことがありますか?
出産を終えたママが心身共に回復できるまで滞在することができ、看護師や助産師といった専門家が24時間体制で育児をサポートしてくれる施設です。
助産院や病院などに併設されているものもあれば、独立施設として専門のホテルがあったりします。
日本にもいくつか存在していますが、まだまだメジャーな存在ではありません。
一方お隣の韓国は「産後ケア先進国」と言われるほど、サポートが充実しているんですよ。
今回は2021年12月に神奈川県葉山にオープンした、日本最大級の産後ケアホテル『マームガーデンHAYAMA』をご紹介します。
こちらのホテルは地下1階から3階までの構造で、全室オーシャンビューが魅力です。
充実した館内施設を一部ご紹介します。
■ベビールーム
24時間赤ちゃんを預けることができるベビールーム。
スタッフがミルクをあげたり沐浴を実施してくれるため、ママはまとまった睡眠を取ることができます。
■マムズクラスルーム
沐浴指導や授乳指導を受けられるほか、産後のママの体についてや、赤ちゃんのケアについても学ぶことができます。
話題となった寝相アートを体験できるクラスもあるそうですよ。
■エステコーナー
ハーブテントと岩盤浴、足湯を無料で利用できます。
産後の体をしっかりと回復させることができますし、血流が良くなることで母乳の分泌も促進されますので、赤ちゃんにとっても嬉しいですね。
(※有料ですが、産後特別エステも受けることができます。)
■ラウンジ
カフェインレスに配慮したドリンクサーバーを完備。
コワークスペースもあるため、お仕事の面でも心配はいりません。
■カラオケ
大声を出してストレス発散も可能です。
この他にも、赤ちゃんの洋服や大人のルームウェア、タオル類は全て交換・洗濯してくれますし、持ち込んだ下着などは無料のランドリールームで洗濯可能です。
まさに“痒い所に手が届く”、細やかなサービスが行き届いています。
料金体制は客室によって異なりますが、1泊で下は4万円台から上は12万円台まであるようです。
宿泊費として考えるとなかなか手が出づらいかもしれませんが、おやつを含めた1日5食の食事や、館内施設利用、プロの産後ケアサービスがすべて無料で受けられると思うと納得ですよね。
ステレオタイプな見方をすると、ぜいたくに感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、本来産後のダメージを追った体に鞭を打って赤ちゃんの面倒を見るというのは、決して母体に優しいとは言えません。
FABOnews.では以前、産後うつについて取り上げていますが、日本の母体死亡で1番多いのは「自殺」が原因です。
母である前に人ですから、突然の変化に身も心も疲弊して当たり前。
新たな自分の体、そして環境に慣れるためには、十分な休息を取る必要があるのです。
したがって、こういった手厚いサポートが当たり前のように受けられる時代に進化していってほしいと思います。
果たして『マームガーデンHAYAMA』がその1歩の担い手となるのでしょうか。
期待が高まりますね。
産後ケアホテル マームガーデン葉山は、2021年12月20日、神奈川県葉山に開業する日本最大の産後ケアホテルです。ママの休息と回復を最大の目的としておりますので、助産師をはじめ専門スタッフが24時間体制で育児をサポートいたします。ママだけでなくパパやその他の家族も滞在可能です。湘南の海を眺めながらココロを開放し、産後間もないカラダを癒やしてください。
岡山県生まれ。大学で英米語を専攻するも、韓国語のほうが得意。
興味・関心をもったトピックスについてジャンルを問わず執筆。
平和主義者。好きな言葉は「好きこそ物の上手なれ」