筋弛緩法(きんしかんほう)は心理カウンセリングが世の中に出てきた古くから行われており、
気持ちをリラックスさせることを目的として行われています。
日常に溶け込んでいるものとしては、ヨガや瞑想(めいそう)、座禅などと近い概念と効果です。
筋弛緩法は、自律神経失調症やパニック障害、うつ病といった適応障害の方などに取り入れられるリラックス運動です。
筋肉をゆるめ心身ともにリラックスさせて、自律神経を整えるために行います。
医療行為の一貫なので、リラックスしすぎてしまうこともあります。
筋弛緩法は効果が絶大過ぎるため、すべての工程を1人でやることはおすすめできませんが、
単純なリラックス目的であれば1人で行っても危険はありません。
そこで、カウンセラーの立場から1人でできる筋弛緩法を紹介したいと思います。
<筋弛緩法のための準備>
・できるだけ静かで落ち着ける場所に移動しましょう。 (おうちの椅子やベッドの上など)
・時間にゆとりがあるときに行いましょう。
・明るい場所よりやや暗いところを選びましょう。
・必要があればBGMを用意しましょう。
<ウォーミングアップ>
1、体の力を抜いて手のひらを上向きにします。
2、目を閉じて手のひらに集中します。
3、浅く呼吸をします。
4、手のひらに少しだけ温かいボールがある感覚をつかみます。
この温かみを体と感覚で覚えてください。
<筋弛緩法の方法>
次の順番で体の1部を使いながら行います。
1、10秒程度、筋肉に力を入れます。
2、一気に力を抜き15~20秒、力を入れていた部分がじんわりと暖かくなった感覚を感じてください。
この1と2を両手→両腕→背中→肩→首の順番で行います。
(本来はさら更に先がありますが、今回はここまでのご紹介です。)
最初は両手のみから始めてみましょう。
<終わったあとのケア>
アフターケアとしてリラックスしすぎてしまった体をおこすために、首や肩を回したり、背伸びをします。
想像以上に脱力感がある場合は、そのまま少し休んでください。
筋弛緩法は筋肉の緊張と緩和を繰り返すリラクセーションです。
しっかりと行われることで筋弛緩法が成功します。
脱力をきっかけに体全体が楽になってぼかぼかしてくるのを感じられるかと思います。
終わった後のケアもしっかりとしてくださいね。
神奈川県生まれ。心理カウンセラー・キャリアコンサルトの有資格者。うつ病 / パニック障害 / 適応障害 / 依存症 / などの精神疾患から仕事や日常的な悩みなどを幅広くカウンセリング活動を行う。社会問題から心理学関連、カウンセラー活動記録、研修・教育、など人や仕事に関わるジャンルでライティングを行う。趣味は、アニメ鑑賞、競馬、散歩。採用コンサルタント、就業ケアマネージャーとしても活動。