「盗撮被害に遭ったらどうすればいいの?」
「盗撮を目撃した!けどどうすればいいんだろう…」
近年、盗撮の被害が増えています。
残念ながら、“自分には関係ない”と無視することができない犯罪になってきているのです。
いざという時に対処法が頭に入っていれば、パニックで身動きが取れないという事態を防げますが、ネットを検索してみると、現行犯でなければ逮捕は難しいという厳しい現状も…。
では、実際の逮捕事例から対処法を考えてみましょう。
■2021/5/22
JR北小金駅のホームにて、女性のスカートの中を盗撮する事件が発生。
女性が助けを求めたところ、その声を聞いた男子高校生が逃げる犯人を先回りし、
「ちょっと待てよ」
と声をかけ、取り押さえました。
後日、男子高校生には千葉県警松戸東警察署から感謝状が贈呈されました。
■2021/7/7
東京メトロ東西線 高田馬場駅の上りエスカレーターにて、女子高生のスカートの中を盗撮する事件が発生。
女子高生の下のステップにいた犯人が、スマートフォンを持った手を伸ばし盗撮しているところを、2人の右側を通り抜けようとした男性が目撃。
さらには撮影音も聞こえたため、とっさに犯人の手を掴み、
「盗撮しましたよね?」
と問いかけました。
「やっていない」
と否定し逃げようとする犯人を取り押さえながら、
「盗撮犯です。協力してください。」
と周囲に助けを求め、駆け付けた警察官に無事身柄を引き渡しました。
後日、男性には警視庁戸塚署から感謝状が贈られました。
■2021/9/9
兵庫県明石市内の飲食店にて、女性のスカートの中を盗撮する事件が発生。
20代男性が飲食店で女性から営業活動を受けていた際、犯行に及びました。
動きを不審に思った女性がテーブル下で動画を撮影したところ、相手のスマートフォンが映っており、後日警察に届けて逮捕に至りました。
以上を踏まえ、被害者および目撃者が取れる行動としては、
・声を上げて助けを求める。
・盗撮現場を写真または動画におさめる。
・警察に届ける。
などが考えられます。
盗撮については、現行犯として警察に引き渡すのが1番ですが、取り押さえるとなるとかなり勇気がいりますよね。
犯人が凶器を所持していることも考えられますので、無理は禁物です。
ただ、ためらうことなく周囲の人に助けを求めやすい社会、そして見て見ぬふりをすることなく助け合える社会作りに、1人1人が協力的であってほしいと願います。
さいごに1つ。
盗撮被害の対処法を求める方に対して「被害に遭いたくなければスカートを履くな」といった意見が散見され、非常にショッキングでした。
盗撮という犯罪行為を誘発するためのファッションではありません。
どんな人も自由にファッションを楽しむことができる社会が正常であり、スカートを履いている人が非難されるべき対象ではないことを認識していただきたいと思います。
悪が悪として正しく裁かれるよう、被害者を守る意識が広がってほしいです。
岡山県生まれ。大学で英米語を専攻するも、韓国語のほうが得意。
興味・関心をもったトピックスについてジャンルを問わず執筆。
平和主義者。好きな言葉は「好きこそ物の上手なれ」