暑い夏も終わり、肌寒くなってきた今日この頃ですが、今回は夏秋食材の代表とも言える「ナス」についてお話します。
ナスは血圧を下げる「コリンエステル」を多量に含んでいます。
これは、近年の信州大学の研究で明らかになりました。
コリンエステルとは
神経伝達物質の1つで、交換神経活動抑制作用があります。
血圧上昇を抑える上に、リラックス効果も期待できるんです。
また必要以上に体内にある場合は、酵素によって分解されるので、取りすぎによる心配もない!といった超優秀な物質です。
血圧の高い人に対して作用するため、血圧の低い人が食べても何の問題もありません。
ナスには、このコリンエステルが他の野菜(トマトやピーマン、キャベツなど)や果物(りんごやぶどう)の約1000倍以上も含まれているのだとか。
さらに数あるナスのなかでも、「高知ナス」には特にコリンエステルが豊富に含まれていることも分かっており、ナス界で唯一消費者庁の機能性表示食品に定められています。
ただし切り口を水に浸して置いておくと、そこから成分が流れ出てしまうので、切ったら即加熱調理することが重要です。
コリンエステルは熱に強いので、揚げ物や煮物など、どんな調理方法でも有効です。
他にもこんな効果が…
①カリウムの働きで体内からナトリウムを排出。塩分の取りすぎを調節してくれます。
そのためむくみ予防にも効果的です。
体の熱を放出する力もあるため、夏バテ予防には最適な食材とも言えます。
②不溶性食物繊維を含んでいるため、お通じの改善にも役立ちます。
他にも不溶性食物繊維は、血糖値の上昇抑制、コレステロール値の減少効果、高血圧の予防効果も期待できます。
③皮に含まれるナスニン(ポリフェノールの1種)は抗酸化作用があるため、活性酸素の抑制に効果があり、肌トラブルの防止や老化・がん予防に効果を発揮します。
また、眼精疲労の回復にも効果があると言われています。
今は安眠効果も実証され始めているみたいですよ!
旬の時期はとうに過ぎてしまいましたが…血圧でお悩みの方は食事に取り入れてはいかがでしょうか。
1996年、新潟県生まれ。
趣味は献血、フォロワー1人のインスタアカウント有。
日本一の抹茶アイスを作るため研究中。