2022年9月8日に行われた、大阪市 松井一郎市長の会見が波紋を呼んでいます。
以下にて、一部記者会見のやり取りを抜粋してご紹介します。
参照:https://www.youtube.com/watch?v=mV61BfpzHWQ(14分40秒~)
■
記者:まち・ひと・しごと創生会議で出たのが、データとしても転入者も増えてきているし、住みやすい街っていうのはやっぱり確実に進んではいるものの、ひとつ国レベルの課題にはなるんですけど、出生率の問題がなかなかあがってこないなあって話もされてて、担当の部局にも改めて調べようよっていう話はされていると思うが、このあたり出生率があがってこないことへの受け止めみたいのってどういう風に考えていらっしゃいますか?
松井市長:やっぱり、あの、ちょっとよく分からないところが正直あります。
だから担当部局にしっかり出生率があがらない原因の把握をね、いろいろとアンケート等でそこをしっかり何かな…精緻に確認・検証すべきだと言っていますけど。
なぜかね、やっぱりなかなか結婚が面倒くさいとかね。
とある女性にきくと面倒くさいっていう話が出ていましたけどね。
手続きが面倒くさいとか、それから周辺も巻き込んでいくのでそれがもう億劫になるとか、だからそういうところにちょっと要因があるのかなあという風に思っていますけど。
まあ1回皆さんに聞きたいぐらいですね。
男子はみんな結婚してるの?
記者:私はしてないです。
松井市長:君してない?いくつ?
記者:32です。
松井市長:なんで結婚せえへんの?
記者:そろそろしたいと思ってます。
松井市長:相手は?
記者:相手は、今はいます。
松井市長:相手いんの?なんで踏みきらんの?
記者:ここで話するんですか(笑)そうですね、ちょっとそうですね、はい。
松井市長:だからそこを踏み切れないなにかがあるわけ?
32やったら別にすっと踏みきれば…
記者:別に行政側に問題があるとは思ってないです。
松井市長:晩婚化で高齢出産になるとハイリスクになるし、そういうところもあるんだろうけど。
なかなか結婚が遅くなっているというのは1つの理由なのかなあと思います。
・社会問題に対して「分からない」と答える姿勢
・会見に臨む態度、言葉遣い
・セクハラ、パワハラともとれる発言
・記者個人のプライバシーを探る発言
など
上記の点から「50年前の会見ですか?」「絶望的なハラスメント発言」「品性下劣」「居酒屋レベルの会話」と厳しい意見が寄せられています。
学歴社会を生きるために抱えることになった奨学金という名の多額の借金。
収入の増えない社会。
正規雇用を望むも、今も非正規雇用で働き続ける低所得世帯。
追い打ちをかける物価上昇。
大多数の市民が「お金」が原因であると常に叫んでいるにも関わらず、一向に政治家の耳には届きません。
それとも見て見ぬフリをしているのか。
そうとしか思えないほどに、世の中はお金のせいで結婚・出産に踏みきれない人たちがたくさんいます。
今の世の中は、バブル全盛期に結婚し裕福なまま年齢を重ね、低所得世帯の現状を理解できない政治家で溢れているのではないでしょうか。
働く女性の立場として、結婚・出産は簡単に踏み切れるものではないと感じています。
筆者としては、お金はもちろんですが、結婚・出産に対する喜びよりも、キャリアを優先したいというのが本音です。
集団のトップが若者の思考・生活レベルを理解できない限り、この問題に回答を求めるのはあまりにも無意味でしょう。
皆さんはこの会見を見てどう思うでしょうか。
国・都道府県・市町村のトップに立つ人々をどう判断しますか?
1996年、新潟県生まれ。
趣味は献血、フォロワー1人のインスタアカウント有。
日本一の抹茶アイスを作るため研究中。