<仕事に役立つ心理学>“ノイズ”を意識してコミュニケーションをとろう

<仕事に役立つ心理学>“ノイズ”を意識してコミュニケーションをとろう

意識がけ1つで簡単に効果を実感できます。


ノイズ(noise)=騒音
広く知られた言葉なので、読者の皆さんも知っているかと思います。

実はこのノイズという概念は、カウンセラーの間でも一般的に使われています。
カウンセラーは“コミュニケーション上のノイズ”という使い方をします。

コミュニケーション上のノイズは以下の3つに分けられます。

1.物理的ノイズ

室内の物音や騒音、その他気になる音など(ペンのカチカチなど)

2.心理的ノイズ

送り手・受け手の先入観や思考のゆがみなど(決めつけなど)

3.意味的ノイズ

自分しか知らない言葉や横文字の多用など(専門用語の乱用など)



普段のコミュニケーションでもカウンセリング中でも同じなのですが、この3つのノイズを低減させることが有意義なコミュニケーションを取るために必要な要素と考えます。

しかし、ノイズが皆無の世界というのは存在しません。
どうしても何かしらのノイズは発生してしまうものです。

だからこそノイズを理解することはコミュニケーション能力を向上させる糧になるのです。

ノイズを理解し、職場で利用することでスキルアップが期待できます。

例えば営業の商談中では、

・室内の空調や、ペンの音など相手がどの程度気にするかを理解したうえで、話に集中させる環境を作る。(=物理的ノイズの排除)

・相手が自分たちをどのように認識しているのか、どういったイメージを抱いているのかを確認し、固いイメージをほどく戦略を立てる。(=心理的ノイズの緩和・排除)

・相手が理解しやすい言葉選びや例え話をして、拒否感を下げる。(=意味的ノイズの排除)

教育中、面談中、面接中も同様に、相手に取って不必要なノイズ、自分が話す立場として排除すべきノイズを理解しながらコミュニケーションを取ることができます。

このように、ノイズを理解すればすべての場面で活用することができるのです。

私が知るうえで優秀な人材、例えばトップセールスマンなどは、ノイズを直観的に理解し低減させたり、逆手に取ってうまくコトを運ぶ方が多いと感じます。

ノイズは技術というわけではありませんので、理解して意識するだけで比較的簡単に効果を実感することができます。

まずは普段の生活の中で、どのようなノイズが存在しているかを知るところからスキルアップを始めてみるのもおすすめです。


この記事のライター

神奈川県生まれ。心理カウンセラー・キャリアコンサルトの有資格者。うつ病 / パニック障害 / 適応障害 / 依存症 / などの精神疾患から仕事や日常的な悩みなどを幅広くカウンセリング活動を行う。社会問題から心理学関連、カウンセラー活動記録、研修・教育、など人や仕事に関わるジャンルでライティングを行う。趣味は、アニメ鑑賞、競馬、散歩。採用コンサルタント、就業ケアマネージャーとしても活動。

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