アシッドアタック(ACID ATTACK)とは、劇物(酸・塩酸・硝酸など)を使って顔や体にケガを負わせる犯罪です。主に中東や南アジアなどを中心に世界各国で発生しています。
日本では、1957年に美空ひばりさんが被害に遭ったことでも有名です。
アシッドアタックは、男性から女性に向かって行われるケースがとても多いと報告されています。
短絡的な発想ですが、場所と報告のケースを考えると、男尊女卑の文化が根強く残る国での犯行が多いように感じます。
酸系の劇物は比較的手に入りやすく、誰でも犯行におよぶことができます。
アシッドアタックの主な被害は、強い酸の効果による皮膚のやけどです。死に至ることは少ないですが、やけどによる痕が残ったり、やけるような痛みを伴います。
過去に実際に起きた事件から加害者の動機を調べたところ、以下のような供述がありました。
「付き合っていた女性にフラれたから、腹いせにやった」
「他の男と仲良くしていたから」
「縁談が破断になったから」
「むしゃくしゃしてたから、誰でもいいからやった」
犯行の目的としては、「女性の顔や体に後遺症を残し生きづらさを与えたい」「他の男と仲良くできないようにしてやる」こんなところでしょうか。
想像ではありますが、非常に稚拙で卑劣な行為です。
他の犯罪についても往々にして同じですが、この事件はあまりにも一方的で対策が取れないことが怖いところです。
常にアシッドアタックを恐れながら生活するわけにはいきません。そのため、被害に遭わないことを祈る以外ないような状況です。
2021年8月24日(火)、 白金高輪駅で男女が硫酸をかけられるという事件が発生し、男性は顔や背中にやけどを負い、女性は転倒し足にやけどを負いました。
アシッドアタックの犯罪を撲滅することと、社会全体を変えていくことはもはや同義だと感じます。
これまでの犯行のケースや報告から、男尊女卑の文化や考え、性差別の撤廃が最も効率的な問題解決法かと思います。
そのためには、日本の教育や性に対する考え方の啓蒙活動など、社会全体で取り組むべき問題が浮彫になってしまいますね。
神奈川県生まれ。心理カウンセラー・キャリアコンサルトの有資格者。うつ病 / パニック障害 / 適応障害 / 依存症 / などの精神疾患から仕事や日常的な悩みなどを幅広くカウンセリング活動を行う。社会問題から心理学関連、カウンセラー活動記録、研修・教育、など人や仕事に関わるジャンルでライティングを行う。趣味は、アニメ鑑賞、競馬、散歩。採用コンサルタント、就業ケアマネージャーとしても活動。