テレビ局のADに対して、皆さんはどのようなイメージを持っていますか?
ADとはアシスタントディレクターの略です。
テレビ局または各制作会社が勤務地となり、主な仕事内容は会社や楽屋の清掃・企画会議・番組制作のための情報収集・ロケハン・番組収録・仕込み・オンエアチェック他、多岐にわたる業務をこなします。
プロデューサーやディレクターを目指している人にとっては必ず1度通る道であり、ADを経験した後に短くて数ヵ月、長い場合は10年程でディレクターへと昇進します。
一方でこのADという職業は、「きつい」「汚い」「危険」を表す「3K」の仕事とも言われています。
過去にテレビ局のADとして勤めていた友人がいますが、自宅に帰れず局で寝泊まりするのが当たり前。
先輩やディレクターからは度の過ぎた雑用を頼まれ、まるで奴隷のような扱いを受けていたと話に聞いたことがあります。
華やかな世界の裏側が見えた瞬間でした。
バラエティ番組を見ていても、タレントが「おいAD!」などと罵倒しているシーンを何度も目にしたことがあり、名前で呼ばれることはなく雑に扱われるといったイメージが定着しています。
そして現在、この「AD」と呼ばれる職業の呼称廃止の動きが出てきています。
その理由は人員不足によるもので、呼称を変えることでイメージを払拭し、人が集まる業界にしようといった考えのようです。
現状、変更案としてはSD(サブディレクター)、ND(ネクストディレクター)などが挙がっており、すでに日本テレビは呼称をYD(ヤングディレクター)へと変更しました。
しかし、今回改善案として挙がっているのは呼び方を変えるという1点のみで、業務内容は変わりません。
ADのイメージを払拭することが目的だとするのであれば、呼び方を変えるだけで意味があるのか?
根本的な問題解決にはつながってないのではないか?と疑問に思います。
まるで目先の問題から目を背けるための、その場しのぎのようにも感じてしまいます。
また、日本テレビがADからYDに変えた点についても、若者を意味する「ヤング」という単語を用いることで年齢的差別が生じ、時代と逆行しているように思います。
まず取り掛かるべきは呼称の変更でなく、職場環境や労働内容の見直しなど、ADとしての在り方から変えるべきではないか。
仮に私自身、じぶんの仕事が事の対象となっていたらそう感じることでしょう。
皆さんはどう思いますか?
1992年、神奈川県生まれ。A型。動物占いはトラ。
エステサロンや脱毛サロンで勤務してました。
健康オタク。好きな食べ物はお寿司。趣味はお笑い、映画鑑賞。
好きな分野は美容、グルメ、旅行、健康。