「車が行きかう車道に人間が飛び出すはずがない」という常識は子どもには通用しません。
先日、筆者が信号待ちをしていた時のことです。
先陣を切って歩くパパと、
子どもがついてきているか何度も振り返りながら、パパに後れをとらないようついていくママ。
白い線を踏みながら楽しそうに歩く3歳ぐらいの男の子。
そして、向かい車線でハラハラしながら子どもを目で追う私。
上記のような情景を想像したとき、
手をつないであげればいいのに…と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、手をつなぎたくてもできない、
イヤイヤ期という時期が子どもには存在するんです。
子どもは2歳前後から自我が芽生えるにつれ、イヤイヤ!と強く自己主張をし始めます。
時にはママパパの言うことはぜーんぶイヤ!ということも・・・
こうなったらもう手が付けられません。大人の思い通りにすることなど不可能!
もし手をつないでいたとしても、子どもは急ブレーキ急発進。
予想外の動きにするりと手を離れていってしまうことは多々あります。
安全性の面を考えると、不安が残りますよね。
そこで登場したのが子ども用ハーネスですが、みなさんご存知でしょうか。
子どもが装着するベストやリュックに紐がついており、紐先を大人の手にはめて離れないようにする商品です。
お役立ちアイテムであることは間違いないですが、犬のリードのようでなんだか見た目に悪い・・・という否定的な見方もあり、
積極的には使用しづらいと感じる方も多くいらっしゃるようです。
ですが、第3者がどんなリアクションをしようとも、我が子を守ることができるのはママパパだけ。
全員が安心できるアイテムなら、積極的に使用できるほうがよいですよね。
もちろん使用するしないは保護者の判断ですが、使用したい人までが萎縮してしまう環境であってはいけないと思います。
見た目のイメージで嫌悪感を抱くのではなく、安全を守るための道具だということを理解したうえで、
温かな目で見守ることのできる社会であってほしいと願っています。
岡山県生まれ。大学で英米語を専攻するも、韓国語のほうが得意。
興味・関心をもったトピックスについてジャンルを問わず執筆。
平和主義者。好きな言葉は「好きこそ物の上手なれ」