誰でもできる簡単なアンガーマネジメント

誰でもできる簡単なアンガーマネジメント

怒りをコントロールするのではなく、自分自身を知ることで怒りから解放されよう


アンガーマネジメントという言葉をご存じでしょうか?

どことなく難しく感じたり、誰かに教わったりしないとできなさそうな気がしていませんか?

確かにアンガーマネジメントを1からしっかり学ぼうと思うと、少し時間がかかってしまいます。

でも大丈夫。セルフアンガーマネジメントのなかには、知ることですぐに実践できるものがあるんです。

簡単に実践できるものなので、いつもより怒りっぽいかも、イライラがおさまりづらい、など感じている方はぜひ試してみてください。


はじめに アンガーマネジメントの効果として

アンガーマネジメントを知って実践できるようになると、過敏にストレスを感じたり、怒りという感情を抑制することができます。

怒りという感情は疲れやすさを伴います。すごく怒った後に、怒りすぎてしまったことに対する後悔や強い疲れを感じることがありますよね。

そういった不要な怒りによって、心身ともに少なからずダメージを負ってしまう、ということを極限まで減らすことができる(怒りをコントロールできる)のがアンガーマネジメントなのです。


すぐに実践できる アンガーマネジメントの方法とは

やることは2つだけです。

まず、何に怒っているのかを理解します。
次にその感情を抱いている自分をふかん的に理解します。

以上です。


では、以下の例を踏まえて考えてみましょう。

“友達に自分のコンプレックスである体形について指摘されて怒ってしまった”

友達には悪気があってもなくても、このようなケースは多いと思います。

1. 怒りの理由を明確にしましょう

「私が気にしているとわかるようなことなのに、無神経に指摘されたことにイラついてしまった」と怒りの理由を明確にします。

2. 怒っている自分をふかん的に理解しましょう

あなた以外の人が、友達に気にしていることを指摘されて怒っています。
(※つまりあなたと同じケースで怒っている人が目の前に存在していると仮定します。)

このときあなたは第3者として、同じケースで怒っているその人をみてどのように言葉をかけますか?

「友達は悪気がないんだし、特に気にしないでいいよ。」
「体形のことを気にしていると友達に打ち明けてみたらどうかな?」
「ショックを受けたと伝えてみたらどうかな?」
などと言葉をかけるのではないでしょうか。

怒ってイライラしてしまうと、冷静さや客観性がなくなってしまいます。

このように、何に自分は怒りを覚えているのか、ふかんして見たときにどのように言葉をかけるのか、を考えてみましょう。

大抵はその中に答えがあったり、怒りの根底を理解するだけでイライラがスーッとなくなったりします。

アンガーマネジメントにいろいろな考え方があるのは事実ですが、感情任せで苦しむよりも客観的な目線で物事をとらえてみるところから始めてみることをお勧めします。

怒りの渦の中で、しっかりと状況を把握したり、客観的な目線で怒りを冷静に制御できる方は少ないと思います。

そんな時は今回の2つのことを考えてみてください。そんなに怒るほどのことでもなかったという結論を出す方も大勢いらっしゃいます。


ぜひ、最近怒ったことや怒りを感じたことなど、自分のことと重ねて考えてみてください。

本記事で怒っている人の気持ちを緩和させるお手伝いができれば嬉しい限りです。


この記事のライター

神奈川県生まれ。心理カウンセラー・キャリアコンサルトの有資格者。うつ病 / パニック障害 / 適応障害 / 依存症 / などの精神疾患から仕事や日常的な悩みなどを幅広くカウンセリング活動を行う。社会問題から心理学関連、カウンセラー活動記録、研修・教育、など人や仕事に関わるジャンルでライティングを行う。趣味は、アニメ鑑賞、競馬、散歩。採用コンサルタント、就業ケアマネージャーとしても活動。

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