今回は、フジテレビにて毎週木曜日夜10時から放送中の話題のドラマ『silent』をご紹介します。
このドラマの主人公は、川口春奈さん演じる青羽紬。
彼女が思いを寄せるのが、目黒蓮さん演じる佐倉想です。
佐倉想は、「若年発症型両側性感音難聴」という病気によって聴力を失ってしまいます。
■聴覚障がいとは
音が聞こえない、また聞こえにくい状態を聴覚障がいと言います。
原因としては、病気や事故などで生じる場合や生まれつきの場合、加齢による場合などがあります。
聴覚障がいは、障がいされている部位によって以下の3つの種類に分かれます。
① 伝音難聴
外耳閉塞したり、中耳にある鼓膜が破れたり、音を伝える耳小骨が骨折などして障がいされることにより音が伝わりにくくなる状態。
② 感音難聴
内耳の蝸牛にある音を感じる有毛細胞が変性・脱色したり、聴神経に腫瘍ができることで音を感じにくくなったりする状態。
③ 混合性難聴
伝音難聴と感音難聴が合わさった状態。
では、目黒蓮さんが演じる「若年発症型両側性感音難聴」とはどのような病気なのでしょうか?
■若年発症型両側性感音難聴とは
若年(40歳未満)で発症し、両耳ともに聞こえが悪くなることを主な症状とする病気です。
原因としては、11種類の遺伝子の変化が原因であることが明らかになっています。
40歳未満で発症し、両耳とも難聴がだんだんと進行します。
難聴の進行に伴い、耳鳴りやめまいなどを併発する例も多く、日常生活や社会生活に大きな支障をきたすことがあります。
ドラマでは、川口春奈さんと目黒蓮さんが手話で会話をするシーンが何度もあります。
耳の聞こえないろう者とも、手話を通して通じ合おうとするシーンが心暖まります。
また、音声を聞き取って声を文字化する音声認識アプリを使って意思疎通をしたりする場面も見られます。
現実世界もこのドラマのように、障がいの有無にかかわらず、どんな人とも分かり合える暖かい世の中にしていきたいですね。