今では認知が高まってきたLGBT。
しかし、そのどれにも当てはまらないQuestioningやQueerと分類される「Q」をご存じでしょうか。
今回はQuestioningである筆者のお話しをします。
LGBTとは
まずLGBTとは下記を指します。
L…Lesbian (レズビアン) | 性自認が女性かつ性的指向が女性に向けられる同性愛者のこと。 |
G…Gay (ゲイ) | 性自認が男性かつ性的指向が男性に向けられる同性愛者のこと。 |
B…Bisexual (バイセクシュアル) | 男性も女性も好きになる人、または好きになるのに性別を問わない人。 |
T…Transgender (トランスジェンダー) | 生まれたときに割り当てられた性別と性自認が異なっている人。 性自認が男性、女性に二分できないXジェンダーも含む。 |
日本でも世界でも自身の性自認について言葉にしている人は多いので、皆さんもご存じだと思います。
Qとは
LGBTQのQはQuestioning(クエスチョニング)とQueer(クィア)の頭文字をとったものです。
■Questioning(クエスチョニング)
自分の性のあり方について「わからない」「迷っている」「決めたくない」などと思っている人。
■Queer(クィア)
性的マイノリティや、既存の性カテゴリーに当てはまらない人々の総称です。
もともとは「変わった、奇妙な」という意味で同性愛者を侮蔑する言葉でしたが、当事者が前向きな意味で使いはじめるなど、ポジティブな意味で使われることが増えています。
日常で感じること
私は相手の性のあり方を判断することが苦手です。
家族も友人も職場の人たちも、人として尊敬し愛しているので、女性や男性と分類することが難しいです。
そして、自分も女性と分類されるのは正解でない気がします。
相手から女性でなく人として接してほしいと思っているので、俗にいう女の子扱いをされても気持ち悪いと感じます。
また、恋愛がテーマのエンターテインメントが苦手です。
ドラマや映画は共感できず途中離脱してしまいますし、そもそも見ようと思えません。
恋愛ソングは遠い世界のお話しに感じます。
「恋人はいますか?」という類の質問も、恋をする前提でお話しが進むので、少しだけモヤっとします。
ですが、だからといって自分の性別を今すぐ決めようとは思っていません。
自分の性自認が分からなくても、自分という個性はなくならないですし、無理に決める必要があるのか?とも思うからです。
今回はLGBTQのお話しをしましたが、性のアイデンティティを表現する言葉はたくさんあります。
■LGBTQ+
LGBTQに+を加え、LGBTQで言いあらわせない人も含め、性の多様性の取りこぼしがないことを目指した呼称。
■LGBTT
LGBT にもう1つの T が加わる。一般的にトランスセクシュアル (Transsexual, TS)を指す。
■LGBTA
アセクシャル(Asexual)のイニシャルであるAが加わったもの。別のイニシャルの場合もある。
また調査企業によってばらつきはありますが、日本では10~13人に1人はLGBTQという結果もでています。
人間の三大欲求にも含まれる性のお話し。
少しの配慮が誰かを生きやすくしてくれるなら、こんなに嬉しいことはないと思います。