スクール水着も多様性の時代へ。話題の「ジェンダーレス水着」とは!?

スクール水着も多様性の時代へ。話題の「ジェンダーレス水着」とは!?

水泳の授業に対するネガティブな気持ちを払拭してくれるアイテム


水泳用品などを取り扱うメーカー フットマーク株式会社が開発した「男女共用セパレーツ水着」が注目を集めています。

この商品は「ジェンダーレス水着」と言われ、男女同じデザインとなっています。
上は前がファスナータイプの長袖、下はハーフパンツのセパレートで、体の露出を大幅に減らしたデザインです。
成長に違いがあらわれやすいバストやヒップの部分は、ゆったりとしたシルエットになるよう工夫されています。

今年度「ジェンダーレス水着」が導入されるのは東京と兵庫の3つの学校のみ。
来年には一般販売される予定だそうです。

筆者の学生時代を思い返すと、中学生まで水泳の授業がありましたが、女子はワンピース型と言われる腕や太ももが露出されるタイプの水着が学校指定でした。
男子はミドルトランクス型と言われる股下がやや短い丈のものです。

小学生の頃はあまり意識したことがありませんでしたが、中学校の水泳の授業はなんとなく水着を着ること自体に抵抗があったのを覚えています。

中学生にもなれば、身体的変化があらわれやすい時期です。
今考えるとなぜあんな思いをしてまで水泳の授業を受けないといけなかったのか…とさえ思います。

もし学生時代にこのセパレーツ水着があれば、ネガティブな気分も払拭され、水泳に集中できたのではないか…
そう思うと、“選択肢がある”ということは非常に尊いことだと感じます。

水着のデザインを変えるだけで、身体的にも心理的にも救われる学生はたくさんいるでしょう。
決して難しいことではないはずなのに、無意識のうちに根付いている概念から脱却するには、気づくまでに時間を要すということなのでしょうか。

今までに感じていた悩みや不安も、発想の転換で意外とあっさり解決するのではないかと思ってしまいますね。

多様性が叫ばれるこの時代。
性的マイノリティーに配慮したことで生まれた商品ではありますが、今まで露出を恥ずかしいと思っていた人や、体型にコンプレックをもっている人など、どんな立場の人が手にとっても喜ばれる商品だと思います。

こんなすばらしい商品が、世の中にどんどん増えていくと良いですね。

この記事のライター

岡山県生まれ。大学で英米語を専攻するも、韓国語のほうが得意。
興味・関心をもったトピックスについてジャンルを問わず執筆。
平和主義者。好きな言葉は「好きこそ物の上手なれ」

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