日本認知症予防学会は、アルツハイマー博士の誕生日である6月14日を「認知症予防の日」に制定し、社会に認知症予防の取り組みや必要性の啓発を行っています。
認知症とは
認知症は、脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。
アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も多く、脳神経が変性して脳の一部が萎縮していく過程でおきる認知症です。次いで多い血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害によっておきる認知症です。
初期は、加齢による単なる物忘れに見えることが多いでしょう。しかし、仕事や家事など普段やってきたことでミスが増える、お金の勘定ができなくなる、慣れた道で迷う、話が通じなくなる、憂うつ・不安になる、気力がなくなる、現実には見えないものが見える、妄想があるなどのサインが出てきたときには、専門機関に相談してみましょう。
認知症の人の数が増加の一途をたどるなか、現在は治療やケアだけでなく、予防に目が向けられています。
1999年にアルツハイマー型認知症の治療薬が発売されてからは、完治には至らないものの進行を遅らせることに成功しました。
2000年代からは在宅介護支援(介護保険制度や地域包括支援センターの設立など)も始まり、社会資本は整いつつあります。
薬の発売から20年以上たった今では、研究・開発・社会制度は相当進んでいます。
しかし、行政や医療、福祉サービスに関わる人の連携はうまくいっていないのが現実だそうです。
日本認知症予防学会はこの状況の改善に向け、医療従事者や介護職員・地域職員と「予防の観点からの認知症対策」を考え、認知症への理解を深め、家庭や職場など日常生活のあらゆる場を通して、早期発見・早期治療・予防につなげていきたいとしています。
認知症予防のためには
認知症は、食事・運動・喫煙などの生活習慣が大きく関係していると言われています。
禁煙にチャレンジしたり運動を始めるなどは、予防の観点から見ればいつ始めても遅くはありません。
食生活の見直しは認知症以外のあらゆる病の予防にもつながります。
また、日ごろから認知機能の低下の予防に努めることも重要とされています。
・数日前にあったことを思い出してみる
・複数のことを同時に行ってみる
・適切に周囲に注意をはらう
・新しいことを何か計画してみる
こういったことは脳機能を鍛え、認知症の予防に効果的だそうです。
認知症と言っても、すべてが老化による自然現象というわけではありません。
一方で、認知症になったからといって「生活習慣に問題があった」「普段から脳を使っていなかった」ということでもありません。
発症原因はさまざまありますが、予防できる可能性があるなら普段から取り組んでいて損はないと思いませんか?
6月14日はほかにもこんな日があります!!
#丸大燻製屋・ジューシーの日
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