地球環境の保全と持続可能な社会の実現のため、2030年までに達成を目指す世界共通の17の目標「SDGs(エスディージーズ)」。
今回は、SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」の達成に向けた取り組みを行っている企業をピックアップしてご紹介します。
SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」
これまでの生産と消費の形態への反省から、すべての国が、一人当たりの食品廃棄量を全体で半分に減らすこと、化学物質や廃棄物を大気・水・土壌に流れ出すことを食い止めること、3R(ゴミを減らし、再利用し、資源化すること)を促進することを目指す目標です。
地球上にある資源は無限ではありません。
したがって、資源の使い過ぎは将来の生活に支障を与えます。
生産と消費を持続可能にするためにも、無駄をなくし、地球環境にかける負担を減らしていこうという取り組みですね。
企業の取り組み実例
ハーゲンダッツジャパン株式会社
ハーゲンダッツジャパンは、2025年を目標とした「プラスチック資源削減目標」を設定しており、最終的にはプラスチックの年間使用料を50%削減することを目指しています。
これに伴い、2022年4月からはプラスチック製のスプーンがバイオマス※10%配合のプラスチックへ切り替わります。
また、スプーン自体の供給量も削減される予定です。
※バイオマスとは
動植物などから生まれた再生利用可能な資源を指します。
主に木材、生ゴミ、紙などが該当します。
花王株式会社
飲料やシャンプーといったさまざまな商品に貼り付けされている、プラスチック素材の宣伝用シール。
皆さんも1度は見たことありますよね。
このシールを撤廃するため、花王は2021年12月末に生産を終了しました。
この取り組みで、プラスチックの年間使用料を約60トン削減できるそうです。
花王はこのほかにも、
・容器のコンパクト化
・つめかえ、つけかえ用製品の普及
・プラスチック使用料を極限まで減らした新型容器の開発
といった取り組みを行っています。
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いかがでしたでしょうか。
今回は企業の取り組みをご紹介しましたが、こういった環境に配慮した製品を購入し利用することで、個人の取り組みにもつながりますよね。
このほかにも、個人でできる取り組みについては下記の記事で紹介しています!
SDGsのためになにができる?
良い活動の循環がやがてより良い社会、より良い世界へと導かれることを願って、皆さんもできることから始めてみましょう!
岡山県生まれ。大学で英米語を専攻するも、韓国語のほうが得意。
興味・関心をもったトピックスについてジャンルを問わず執筆。
平和主義者。好きな言葉は「好きこそ物の上手なれ」