アスリート界の生理事情

アスリート界の生理事情

ナプキン不要!?ボクサーパンツ1枚で快適に生理をのりきろう


多くの女性が悩まされている“生理”

女性の3人に1人はひどい生理痛に悩まされています。
生理痛の他にも、イライラやけん怠感、肌荒れ、むくみなど、生理に関する悩みは人さまざま。

生理中は無理をせず安静にしていたいものですよね。

特に体育の授業や、スポーツなどの激しく動く行為は、体調に変化が出やすいため避けられてきました。


しかし、アスリートの世界で生きる女性はそんなことを言ってはいられません。

ただ、生理がアスリート選手のパフォーマンスの質を揺さぶる原因となっているのは事実です。

例えば、体を激しく動かす際、ナプキンのズレや経血漏れの心配があると、集中力を欠いてしまいます。

また屋外スポーツとなると、雨の日には水がナプキンに吸収されて重くなり、動きが妨げられてしまうといった弊害もあります。

他にも監督は男性が多いため、女性特有の悩みはなかなか打ち明けることが難しいのも現実です。


そんななか、生理と戦う女性の救世主として、現役サッカー選手の下山田志帆さん、
元選手の内山穂南さんが立ち上がり、アスリート発の“吸収型ボクサーパンツ”が誕生しました。

生理用ショーツというと、一般的に鮮やかなカラーやレースをあしらったものが多いですが、
黒1色のシンプルなデザインは斬新で目新しい印象を与えます。

デリケートゾーンにあたるクロッチ部分が4層構造になっていて素早く吸収速乾してくれるので、ナプキンをあてがう必要がありません

そのため、大きく足を動かしたりダイナミックな動きが可能となりました。


何よりも、競技中に生理ということを忘れられるのが1番の魅力です。

少し話は変わりますが、イングランドの女子サッカークラブ、チェルシー・ウィメンでは、同意を得た上で選手たちの月経周期をアプリで管理し共有しています。

そうすることで女性特有のコンディションの変化にも周りが素早く対応でき、選手の体調に合わせて練習メニューを変えることも可能です。

海外では生理に限らず自分のことをオープンに話す風潮がありますが、日本では昔からこのようなデリケートな話題は避けられてきました。

最近では少しずつ語られ始めましたが、それでもまだ理解に乏しいのが現状です。


男女の体のつくりの違いを理解したうえで、ベストなパフォーマンスを引き出すことができるよう、スポーツの世界においても性別による障壁がなくなる日がくることを願います。

この記事のライター

uni

1992年、神奈川県生まれ。A型。動物占いはトラ。
エステサロンや脱毛サロンで勤務してました。
健康オタク。好きな食べ物はお寿司。趣味はお笑い、映画鑑賞。
好きな分野は美容、グルメ、旅行、健康。

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