“産後クライシス”とは、出産を機に夫婦の仲が破綻危機状態になることを指します。
出産前と出産後の環境の変化は夫婦仲に変化をもたらしますが、これは「しょうがない」「時間が解決してくれる」といった類のものではありません。
出産を終え心身ともに疲労困ぱい状態のなか育児が始まる女性に対し、男性が育児に非協力的だったり、心無い発言をしたりが原因となって、夫婦中が一気に冷え込んでしまうというケースは少なくないと言います。
子どもが産まれたらすぐに育児が始まる女性に対して、男性は育児休暇を取っていなければいつも通り出社して仕事をする日々です。
この日常生活の変化の落差で、夫婦仲に溝が生まれていきます。
育児が初めての女性にとって、支えとなる人の存在がどれほど重要か、容易に想像がつくでしょう。
「初めてで何もわからない」というのは、子を産む女性も全く同じです。
女性だから正解を知っている、ということはありません。
どちらも初めての子育てであれば分からなくて当然です。
分からないことを理由に子育てに参加しないなんてもってのほか。
分からなければ学ぶのが親としての責任というものではないでしょうか。
また近年では、産後クライシスを題材にした漫画も増えてきたように感じます。
一般の方が実際に経験した子育ての現実をSNSにアップしたりしているのを見ると、
子どもがいない筆者も、理想と現実の落差に不安を覚えてしまいます。
外で仕事をして生活を金銭的に支えているから家事育児はやらない、なんて時代が存在していたこと自体にも驚きを隠せませんが、時代は変化しています。
思いやりを大切に、育児は夫婦で協力して行うのが当たり前の世の中になることを願います。
1996年、新潟県生まれ。
趣味は献血、フォロワー1人のインスタアカウント有。
日本一の抹茶アイスを作るため研究中。