12月5日は「国際ボランティア・デー」です。
皆さんはボランティア活動について、どのようなイメージをお持ちでしょうか。
まず、本来のボランティアの意味をしっかりと理解しましょう。
ボランティア活動と聞くと、主に“人助けをすること”をイメージされる方が多いのではないでしょうか。
慈善の行いや、無償の行い、誰かに感謝されるような行いですね。
しかし、本来のボランティア活動は“自分が主体的・能動的に志願して行う活動”のことを指します。
決して人助けをしたり、慈善事業を行ったりすることではありません。
そのため、無償のボランティアも有償のボランティアも存在します。
ボランティア活動の一例
・街の清掃
・被災地の支援活動
・動物の保護
・伝統文化の保護
・地方や地域の周知活動
このように、ボランティア活動は多岐に渡ります。
これらを“自分がやりたいから”という気持ちで行うことを「ボランティア」と言います。
日本のボランティア活動
直近で「ボランティア」という言葉を最も聞いたのは、東京オリンピック2020ではないでしょうか。
東京オリンピック2020では、合計11万人ものボランティアを募っていました。
この大規模なボランティア募集に関しては、いくつかの炎上が見て取れました。
・ボランティア参加者の宿泊施設や交通に関する支援がない
・学生を大量に導入するべく、学校がボランティア活動に対する単位を付与し始める
・基本的な費用を実費で払わなければならない
・そもそも11万人も募集するのは、圧倒的人手不足をボランティアに押し付けている
ネット上であがっていた声は、上記以外にもさまざまです。
本来のボランティアは自主性をもって行うものです。
そもそも運営側の人手不足を補う労働力のような扱いで募集すること自体が、趣旨とずれている気がしますね。
そして、以下の募集要項にも問題が…
東京ボランティアナビのホームページより
募集条件をまとめると以下の通りです。
■都市ボランティアの場合
・満18歳以上
・研修への参加必須
・日本国籍または日本滞在資格を持っている
・5日以上(1日5時間以上)の活動を約束できる
■大会ボランティアの場合
・満18歳以上
・研修への参加必須
・日本国籍または日本滞在資格を持っている
・10日以上の活動を約束できる
ちなみに、外国語スキルを持っている方が最優先と言われています。
これらの募集条件を満たせる人を、ボランティアとして無償で募るのはいかがなものでしょうか。
普段、仕事をしている人、学校に通っている人がほとんどのはずなのですが、東京都はどのような計画で合計11万人ものボランティアを集めようとしたのか。
このような募集を政府・自治体が行うと、ボランティアという活動の本来の意味である「自主性」がどんどん希薄になっていってしまうと思う今日この頃です。
ボランティアをする人には、自主性・主体性のもとで、自分自身が充実するような活動をしてほしいと願っています。
12月5日はほかにもこんな日があります!!
#世界土壌デー
#アルバムの日
#バミューダトライアングルの日
#障がい者週間
#長城清心丸の日