iPhoneユーザーを狙った“AirDrop(エアドロップ)痴漢”。
エアドロ痴漢とも呼ばれ、2.3年ほど前から迷惑行為として話題になっています。
このAirDropという機能は、2013年からApple社製デバイスに標準搭載された機能で、9m以内にいるデバイス同士であれば、
メールやSNSを使わずに写真や動画、連絡先、メモ、位置情報など、さまざまなデータを簡単に共有できるシステムのことです。
この特徴を利用し、異性の名前を探してわいせつな画像などを勝手に送り付ける行為を、AirDrop痴漢と言います。

私自身も過去に2回被害に遭っており、どちらも電車内での出来事でした。
最初に遭遇したのは3年くらい前です。
仕事終わりに同僚と帰宅している途中、車内で携帯を使用していたところ、突如携帯画面に卑猥な写真が表示されました。
その当時はAirDrop痴漢という悪質行為の存在自体を知らなかったので、一体何が起きたのか理解できず、驚きと恐怖を感じたことを今でも覚えています。
写真を見てしまった衝撃や気持ち悪さはもちろんですが、すぐ近くで加害者がその反応を見て楽しんでいると思うと、とても恐ろしいですし、卑劣で信じ難い行為です。

ユーザーにとって便利な機能が、このような悪質行為を招いてしまうのは残念で仕方がないです。
このAirDropを使った悪質行為は、痴漢以外にもメモ機能を利用しナンパをする出会い目的、また最近ではお金のない若者をターゲットにしたAirDrop勧誘が横行しているようです。
AirDropでの悪質行為は、一方的にデータが送られてくるだけではなく、送信者側に名前を知られてしまうという情報漏洩のリスクがあります。
被害に遭わないため、また個人情報漏洩による2次被害が起きないように、自分でできる対策を3つご紹介します。
①AirDropの受信設定を連絡先のみにする
AirDropの受信設定は、設定 → 一般 → AirDropから変更、もしくはコントロールセンターから変更が可能です。
“受信しない”または“連絡先のみ”を選択することで、見ず知らずの人からの受信を防ぐことができます。
iPhoneの初期設定では“すべての人”になっているため、誰からでも受信できてしまいます。
変更がまだの方は今すぐ変えましょう。
②iosを最新バージョンにする
AirDropを受信した側は、画面上に「○○が1枚の写真を共有しようとしてします。」と表示され“辞退”か“受け入れる”を選択できます。
以前まではこの選択画面の際に、画像のプレビュー機能が付いていたため、強制的に画像を見なければいけなかったのですが、ios13以降からこのプレビュー機能が廃止され、 “受け入れる” を選択しない限り見なくて済むようになりました。
ぜひ、ご使用のiPhoneのバージョンを確認してみてください。
③アカウント名の変更
このアカウント名は、AirDrop送信者側へ表示される名前です。
そのため本名で設定している方は、個人情報漏洩で2次被害につながってしまう危険性があります。
特定されないかつ、性別が分かりにくい名前に変えましょう。

脆弱性を抱えているこのAirDrop機能ですが、Apple社では現状システム自体の改善予定はありません。
AirDrop痴漢を行った場合、加害者は「わいせつ電磁的記録頒布罪」「迷惑防止条例違反」などに該当する可能性があります。
もしも被害に遭った場合は、迷わず警察へ通報しましょう。
1992年、神奈川県生まれ。A型。動物占いはトラ。
エステサロンや脱毛サロンで勤務してました。
健康オタク。好きな食べ物はお寿司。趣味はお笑い、映画鑑賞。
好きな分野は美容、グルメ、旅行、健康。