2022年10月4日、出勤・通学準備の朝の時間帯、聞き慣れない警報音が町のスピーカーから流れました。
よく耳を凝らすと「北朝鮮」というワードが。
ミサイルが発射されたのだと認識はしましたが、
「こういう時ってどうすればいいんだろう…」
筆者はそこで初めて自分が対策方法を知らないことに気が付きました。
Jアラートとは全国瞬時警報システムのことで、人工衛星および地上回線を経由して、全国に緊急情報が送信されます。
市町村防災行政無線などを自動起動することで、人手を介することなく瞬時に情報伝達できるシステムです。
弾道ミサイルについては、日本の領土および領海に落下する可能性、または上空を通過する可能性がある場合にJアラートが使用されます。
Jアラートでミサイル発射が知らされた場合、以下のように対応します。
■屋外にいる場合
近くの建物もしくは地下に避難する。
■建物が近くにない場合
物陰に身を隠す。
地面に伏せて頭部を守る。
■屋内にいる場合
窓から離れる、もしくは窓がない部屋へ移動する。
■自動車運転中
ガソリンなどに引火する恐れがあるため、安全な場所に停車し車から離れる。
■電車乗車中
窓から離れた中央に移動し、姿勢を低くして身を守る姿勢をとる。
基本的に、爆風や建物破壊などに伴う破片から身を守る必要があると覚えておきましょう。
放射性物質や有毒物質が降ってくる可能性もあるため、屋内待機が望ましいです。
弾道ミサイルが発射されてから、それに備える時間は非常に限られています。
北朝鮮から日本に向けて発射された場合、最短4分で東京へ着弾、通常であれば7~8分で着弾すると考えられています。
Jアラートが作動してから「どうしよう」では命取りなのです。
結果的に、今回はシステムに不具合があり、注意が必要ではない地域までJアラートが発令されてしまったとのことでしたが、筆者にとっては事前に自分の行動を考える良い機会となりました。
岡山県生まれ。大学で英米語を専攻するも、韓国語のほうが得意。
興味・関心をもったトピックスについてジャンルを問わず執筆。
平和主義者。好きな言葉は「好きこそ物の上手なれ」