北九州市の航空会社 スターフライヤーが2022年3月27日から開始したペット同乗サービス『FLY WITH PET!(フライ ウィズ ペット)』をご紹介します。
このサービスは、航空機の客室をペットと一緒に利用できるというもの。
1便につき小型犬および猫1匹を搭乗可能としており、1日4便(羽田空港発の2便と北九州空港発の2便)が対象です。
機内の最後列窓際の席にケージを固定するので、飼い主は隣で安心して様子を見守ることができます。(※ケージから出すことはできません。)
料金は1匹につき5万円と少々高額ですが、航空券にはペットの名前も印字され、家族としては特別な体験になるでしょう。
搭乗可能な条件として、
・飼い慣らされていること
・鳴き声など他の搭乗客の迷惑にならないよう、充分トレーニングされていること
・臭い対策など手入れがきちんとされていること
・ワクチン接種の証明ができること
などが挙げられています。
この他にもさまざまな規約が存在していますので、ご利用を検討される方は公式ホームページをご確認ください。
FLY WITH PET! | 搭乗手続きについて | スターフライヤー
https://www.starflyer.jp/checkin/pet/flywithpet/?msclkid=42e7644fb6e811ec98f81fab0f312028FLY WITH PET!についてご案内。スターフライヤー(SFJ)は全便・全席レザーシート&座席が広く、全席モニターと電源付!
スターフライヤーでは、今後も路線拡大や同乗できるペットの数を増やすことを検討しているそうですよ。
これまで飛行機を利用する際は、ペットは基本的にケージに入れて貨物室預かりとされていました。
ペットが乗る貨物室は、客室と同じように温度・気圧の管理がされていますし、空港内でも出発直前まで空調の効いた部屋で管理されるので、特段大きな心配はありません。
しかし、航空機までの移動の間に影響を受ける可能性は少なからず存在します。
2013年に起きた、ペットの痛ましい死亡事故をご存じでしょうか?
日本の航空会社にペットのチワワを預けたところ、貨物室に入るまでの10分程度の待機時間で炎天下にさらされたため、熱中症で死亡してしまった事故です。
こういったケースは決して多くはありませんが、普段と異なった環境にペットを置くこと自体、非常に高いストレスを与えるので、できる限り避けたいところではありますよね。
帰省や転居といったやむを得ない長距離移動の場合は、こういった飼い主の元を離れず利用できるサービスが心の安心材料になるのではないでしょうか。
一方で、ワンちゃん猫ちゃんが普段の生活ではまったく吠える・鳴くことがなかったとしても、離陸着陸時の騒音や、普段の生活で嗅ぐことのない臭い、異なる環境下で、同じように大人しいかどうかは分からないといった懸念点もあります。
同乗する他の乗客の方からどういった声が上がるのかも気になるところですね。
岡山県生まれ。大学で英米語を専攻するも、韓国語のほうが得意。
興味・関心をもったトピックスについてジャンルを問わず執筆。
平和主義者。好きな言葉は「好きこそ物の上手なれ」