昨年はコロナウイルスの拡大でイベントやパーティーも自粛ムードでしたが、今年はワクチン接種も進み、徐々にではありますが生活にも活気が戻ってきています。
しかし、クリスマスを目前にし、アメリカでは深刻な“サンタ不足”が問題となっています。
その原因となったのがコロナウイルスです。
厚生労働省の12月分の発表においては、コロナウイルスに感染した人のうち、重症化リスクが高い人の傾向として以下のような点を挙げています。
・高齢者
・基礎疾患がある(慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、肥満など)
サンタといえば、大きなおなかのおじいちゃんをイメージされると思いますが、サンタ像そのものがコロナウイルスの重症化リスクが高い人に当てはまってしまうのです。
アメリカには『Hire Santa』といったサンタを派遣する会社や組合などが存在するのですが、昨年から多くのサンタが亡くなっていると言います。
そのため、ワクチンを打っていない子どもとの接触を避けようと休職するサンタや、引退するサンタが多く、サンタ不足に拍車をかけているといった状況です。
プロのサンタを育成するサンタ養成学校となるものも存在しているそうですが、こちらの入校希望者も減少しているとのことで、新たなサンタの成り手を探すのも難しいようです。
サンタ不足は今後数年続くと見られています。
いくらサンタといえども魔法使いではないので、やはり病の恐怖には太刀打ちできません。
いかに健康が重要か、人生におけるその比重の大きさを考えさせられます。
果たして今年、皆さんの元にサンタは現れるのでしょうか…
期待と不安が入り混じるクリスマスになりそうですね。
岡山県生まれ。大学で英米語を専攻するも、韓国語のほうが得意。
興味・関心をもったトピックスについてジャンルを問わず執筆。
平和主義者。好きな言葉は「好きこそ物の上手なれ」