母親の就業において心理的負担を与える「三歳児神話」とは

母親の就業において心理的負担を与える「三歳児神話」とは

愛情とは時間ではかれるものではありません。


三歳児神話とは

子どもが3才になるまでは母親が自宅で子育てをした方が良い」というもので、

3歳未満の子どもを保育園に預けて仕事に行く女性に向けられる非難の元凶となっている説を言います。



この説は確かなソースがなく、昭和ごろから言われるようになったとされていますが、

一説によると昭和26年に、イギリスのボウルビィという精神医学者が提出した報告書で「乳児の心身の発達の遅れは母性的な養育が欠けていることが要因」と指摘したことによって、

3歳までは母親が家庭で子育てをするべきという説に結び付いたとされています。


しかし、この報告書では、母親の就業を否定しているわけではありません。
当時の日本の社会背景がこのような説を生み出したと言われています。


実際に最近の研究では、子どもが3歳未満のうちから母親が働きに出ても、子どもの学習能力や母子の関係性に対して一切問題は発生しないという結果も出ています。
※母親の就業と子どもの発育の因果関係は否定されていても、子どもが愛情をもって育てられていることが大前提です。


3歳までの周囲からの愛情は、その子どもの心身の発達に大きく影響を与えるという事実には変わりありません。

その責任は母親だけにあるのではなく、家族や周囲の大人も対象になります。

3歳までの間、母親が子どもとただ一緒の時間を過ごすのが重要なのではなく、母親だけに限らず周囲からの愛情を十分に受けられる環境が求められているのです。

女性の社会進出も進んで、男性が育児に関わることも昔より増えているとはいえ、世界の国々に比べれば日本はまだまだ遅れています。

子育ては母親だけがすることではありません。

「3歳までは母親が自分で面倒を見るべきだ」という言葉が働きにでているお母さんを傷つけます。

もし身近でそんな発言を聞いたら、この記事を思い出してみてください。

この記事のライター

1996年、新潟県生まれ。
趣味は献血、フォロワー1人のインスタアカウント有。
日本一の抹茶アイスを作るため研究中。

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