2021ユーキャン新語・流行語大賞が、11月4日に発表されました。
全30語がノミネートされましたが、そのなかの1つ「フェムテック」をご存じでしょうか。
英語で「FemTech」と表記し、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)を掛け合わせた造語です。
生理・妊娠・出産・不妊・更年期など、さまざまな女性特有の体の悩みをテクノロジーで解決していこうという取り組みを意味します。
こういった女性の悩みついてはオープンに話しづらいイメージがありますが、昔はもっとタブー視されていました。
女性の生きづらさや社会への違和感がきっかけとなり、少しずつですがこういった取り組みに世間の注目が届くようになったのです。
そしてフェムテック市場は年々急成長しており、2027年には世界的に5兆円の巨大市場になると予測されています。

では、女性の悩みを解決するテクノロジーとは実際にどのようなものがあるのでしょうか。
まず、実際に私自身何年も利用し続けている、株式会社エムティーアイが運営する生理日管理アプリ『ルナルナ』。
ご存じの方も、利用している方も多いのではないでしょうか。
生理周期の管理から妊活のサポートまで、ライフステージや体の悩みに合わせて女性をサポートしてくれます。
ルナルナは2000年にいち早くサービスを開始し、フェムテック市場のパイオニアとして多くの女性ユーザーに支持され続けています。
また2020年ごろから日本でもブームとなり始めた『吸水ショーツ』。
はじめは海外の輸入品だけでしたが、すぐに国内でも広まり、今ではGUやPEACH JOHN、3COINSなど大手企業が吸水ショーツをきっかけにフェムテック市場へ参入。
私たちの身近なお店でも簡単に手に入るようになりました。
ちなみに、FABOnews.で取り上げている『OiTr(オイテル)』もフェムテックの1つです。
このほかにも、月経カップや性交痛軽減アイテム、オンライン診断で届くピルやセルフプレジャーアイテム、更年期の方向けの 漢方・サプリなど、多数のフェムテック製品が生まれています。

しかし、日本では欧米諸国に比べジェンダー意識が低いが故に、フェムテックの認知度がいまだに低いのが現状です。
今回、「フェムテック」とならび「ジェンダー平等」も流行語にノミネートしました。
多くのメディアが取り上げることで、言葉を知らなかったひとたちへ認知のきっかけになったことと思います。
ですが、一過性のはやりとしてではなく、課題として意識される言葉であってほしいと願います。
また、フェムテック参加企業に女性経営者が多いことや、社会における男女の格差に視点を当てると、やはり男性の理解や認識度は低いと考えます。
フェムテックが、私たち女性も生きやすい社会へ導いてくれることに今後期待していきたいと思います。
1992年、神奈川県生まれ。A型。動物占いはトラ。
エステサロンや脱毛サロンで勤務してました。
健康オタク。好きな食べ物はお寿司。趣味はお笑い、映画鑑賞。
好きな分野は美容、グルメ、旅行、健康。